光光太郎の趣味部屋

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「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System  Case.1罪と罰」について話したよ

【チラシ付き 映画パンフレット】PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」

 

こんにちは、光光太郎です。

 

最近またツイートキャスティングを始め、ついさっきも

 

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System  Case.1罪と罰

 

のネタバレ感想を話したので、よければ聴いてつかぁさい。

 

twitcasting.tv

 

サイコパスは1期からハマり2期、劇場版と観てきたけど、実は今回の劇場版3作は「今更???」感が強くて…それでも非常に面白い、サイコパスらしい1作でしたよ。そして今回もいきなりボトムズとレイドになる・・・!

 

装甲騎兵ボトムズ DVD-BOXI

ザ・レイド (字幕版)

 

 

20分も聴けない!って方には鑑賞後のツイートと、話す用に準備したメモの抜粋をどうぞ。

 

 

 

■雑感

サイコパスというアニメ作品に期待するもの、理屈を重ねまくる舌戦、その中に挟まれる人間の尊厳の主張は勿論、何故か映画になると際立つボンクラ要素も満載。終わり方も爽やかで、サイコパスシリーズでも屈指のエンタメ性とヒロイックさをもった作品。

 

サイコパスシリーズ全体の魅力

見どころは、論理的な支配を行う社会システムと、その遂行者でありながら人間の尊厳を貫く朱達の知恵比べ、舌戦だ。
シビュラシステムによる統治で最大多数の最大幸福が実現している日本社会、つまり法律すら超越しうる安全システムの中で、あくまでも多くの人間が途方もない苦労を重ね積み重ねてきた法=平和への願いを守る為に戦う朱。頼りなさげな少女だった彼女が最強のディベートバトラー、凄腕デカとなっていく様がとにかくカッコいい。

今回は朱の後輩である霜月が、朱とは異なるものの、システムと個人との対比に葛藤しつつ成長する話。

 

■メインライター虚淵玄と、今回の脚本家、吉上亮

彼の作品なんにでも言えることだが、やはりブチ節全開。

とことんまで積み上げたロジカル台詞や観念的な対話、肉体的精神的に容赦のない展開の数々、人知の及ばない大きなシステムと相対する個人等といった特徴が、特に1期全編に渡って炸裂している。

吉上亮は映画脚本初挑戦であるものの、ずっとサイコパスのノベライズを書いてきた実力者。今更サイコパス・・・と冒頭で述べたが、小説はコンスタントに発行されていた模様。

 

■霜月の正義
今回霜月は、自分の写し鏡であるような存在、サンクチュアリの責任者…辻飼と対峙する。シビュラの下僕として、社会幸福の為に他者を利用しつくし自分は何もしない。切り捨てるべき人間は容赦なく捨てる。サンクチュアリでは潜在犯を洗脳して同調圧力を生み出し、逸脱した個人を排除する仕組みを作っていた。
霜月は監察官として、シビュラや執行官、潜在犯とそう向き合ってきた。
2期も、劇場版もそう。シビュラ=社会正義の傀儡として、法ではなくシステムを重視。

 

ただ、今回の霜月は違った。


この事件が彼女を変えたのか、劇場版後に成長したのかは分からないが、朱とは異なる、彼女自身が抱く正義=心に基づく自立した「刑事」「大人」の姿を見せる。実体のない同調圧力、システムのみに支配されるのではない。自身が信じる完璧なシビュラシステムを形作る為に、その執行者=正義の味方でいる為に、例えシビュラが相手だったとしても立ち向かう。
最後、にこやかに笑みを浮かべる彼女は、最早薄っぺらい嫌味キャラではない。
社会の仕組みを享受しつつ職務や心情の為に動く、深みのあるキャラクターとなったのだ。

ロジカルさを積み重ねてシビュラの不手際を詰める手腕はやはり、朱の影響を感じる。

 

 

■成長したおっさん、宜野座伸元

すっかり年長者ポジが板につき30ちょいとは思えない「おじさんオーラ」を放つ。朱に対してもそうだったが、今回の霜月との関係性は更にいい。霜月自体も信頼を寄せている様が伺えて、それだけでも2期から成長しているのが分かる。

狡噛さんの思い出は反則。

 

 

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