光光太郎の趣味部屋

Twitter感覚で趣味や心情、言いたいことをつらつらと。

映画「メリー・ポピンズ リターンズ」について話したよ

メリーポピンズリターンズ USオリジナルポスター

こんにちは。光光太郎です。

 

今回はミュージカル映画のクラシック「メリー・ポピンズ」の54年ぶりの続編

 

メリー・ポピンズ リターンズ

 

について、ツイキャスでネタバレ感想を話してみました。

 

twitcasting.tv

 

いや~~本当にね。ラスト数分前までは良かったんですよ。マジで。

なのに、物語の進行上全く必要のない描写のせいで、それまで積み重ねてきた全てのドラマやメッセージが嘘っぱちになってしまった。最悪。演者も映像も素晴らしかったのに、ラストのあれのせいで…ほんとによ…。

 

30分も聴けるか!って方には、感想ツイートとキャス用メモをどうぞ。何ならサントラ買ってもらうだけでもいい!!!!!

メリー・ポピンズ リターンズ(オリジナル・サウンドトラック)(日本語盤)

 

 

 

メリーポピンズリターンズのラスト、正気を疑ったのは、コリン・ファースの風船が舞い上がらなかったこと。悪役には子供時代も夢見ることもないと?やり直せないと?見方を変えても救われないと言いたいのか?わざわざそんな追いうちかけるの最悪すぎ。


メリーポピンズは教育要素が重要なのに「悪役と決められたやつはどんなに苛めてもいいし背景もなにもないんだ」ってオチにするのは、あり得ないでしょ。しっかり元の映画版みたか?銀行員だって救われてるだろ??

 

 ■スタッフ・キャスト
監督はロブマーシャル。

ディズニー映画「イントゥザウッズ」の監督をしてた。おとぎ話クロスオーバーもので、シンデレラ、赤ずきんジャックと豆の木ラプンツェル等の物語とその後の「罪と罰」がクロスする。伏線とその回収を5分に1回行うような超絶テンポで進む映画であり、ひじょう~~~に疲れたのをよく覚えている。メリーポピンズリターンズは、そんなことはないが「罪と罰」をやりすぎてしまったかな…。

 

今作でメリー・ポピンズを演じるのはエミリー・ブラント。「イントゥザウッズ」にも出てたので、監督とはコンビ復活である。有名どころだと「ガールズ・オン・ザ・トレイン」とか「オール・ユー・ニード・イズ・キル」とかにも出てる。筋肉ムキムキのバトルレディであり、その素晴らしい体幹は最強の女、メリー・ポピンズを演じる上で役立ちまくっていることだろう。


日本語吹替は平原綾香さん。本職の歌手で、舞台でもメリーポピンズを演じている。

 

 

■1964年版「メリー・ポピンズ」のキモ

〇教育映画であること
子供には人生を楽しく生きる為の教育。勉学や社会ルールではない。
大人には育児教育。子供たちにどう接するべきか?子供と家を守る責任があるのはわかるけど、少し子供と遊んでみたら?
 
〇部外者と家族の関係性
問題を解決していくのはバンクス家の人々自身であり、メリーとバートはあくまでも部外者でしかない。最後、メリー・ポピンズはバンクス家の人々に気付かれることなく、空へ帰っていく。それに気づくのは同じく部外者であるバートだけ…。

さすらいのヒーローのようなこのもの寂しさが「メリー・ポピンズ」に深みを与えている。

 

〇最強の女、メリーポピンズ
1964年当時でも、今見ても、先進的な女性である。知的でありビジネスライクだが、毎日を楽しく生きるための、ほんのワンアイデアを教えてくれる。優しいというより、厳格さとユーモアを兼ね備えた、正に理想の大人。

 

 

■吹替え版が最高すぎる理由

〇メリー役の人が最高

平原あやかさんの拳の効いた音域の広い歌声に感激するばかり。
歌唱シーン以外でも凛としてメリハリの効いた声はメリーポピンズにぴったり。
正直この人のおかげで今作を楽しめたと思う。たったかた!

バートポジションであるジャックに声を当てるのは岸祐二(きしゆうじ)。レッドレーサー陣内恭介だ!!!!

 

「激走戦隊カ-レンジャ-」メリ-クリスマスフロム・カ-レンジャ-

 

歌が滅茶苦茶上手い!ゴーカイジャーで演劇やってるって言ってたのは本当だったのか!彼の超絶早口歌唱を是非聴いてくれ!!

 

〇早口言葉や言葉遊びの吹替えが完璧

「本は表紙じゃ分からない」「小さな火を灯せ」の、日本語への変換は圧巻。

英語の音的な言語的な面白さが前提にある歌であるはずなのに、それを日本語でも音的言語的に面白くなるように翻訳されている。聴き比べてみると分かるが、神業だ。

全く不自然じゃないしリズムもあってるし何より面白い!!面白いことが最高!!!

 

 

■絵の中パート

CGはバンバン使われているが、何より目を引くのは体技と歌声、生のパフォーマンスだ。これは1964年版でも変わらない。

それでも、映像処理を施したシーンは最高だった。
CG処理+2Dアニメーションの融合で頭がくらくらする「絵の中に入る」シークエンスは絶句。衣装に何というか…なんだろうあの処理は…ラクガキ王国と言うか、戦場のヴァルキュリアと言うか。黒い実線のある、まるで絵に描いたような衣装。元々そういうデザインでもあり、まるでパラパラアニメのようなCG処理もしてる。

また、ディズニーの2Dアニメをスクリーンで観れるだけで感動だ。ディズニーの犬、ディズニーの馬…泣。後半のチェイスシーンは懐かしさで泣く。