光光太郎の趣味部屋

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映画:バンブルビー ~変形と映画の醍醐味が満載!土屋太鳳最高!~

こんにちは。光光太郎です。

このブログではあまり触れていませんが、私はロボットが大好きです。なんせ卒業論文最初の文章が「著者はロボットが好きだ」である。Pepperの活用方法を、実際に開発&イベントで使用しつつ色々書いた記憶がある。

 

そんなロボット好きとしては外せない新作映画をギリギリで観ることが出来た。

 

バンブルビー

 

今回は傑作トランスフォームービーの感想を綴っていく。気軽にね!!

 

 

bumblebeemovie.jp

 

 

■感想直後ツイート

 

■トランスフォーム=変形の楽しさがいっぱい!

 

今作はトランスフォーマーという玩具シリーズを元ネタにした映画の一つだ。トランスフォーマーについてはNetflixの「ボクらを作ったオモチャたち」が詳しいので、そちらを観てもらいたい。

The Toys That Made Us | Netflix Official Site

トランスフォーマー パワーチャージ バンブルビー

 

①変形のロマン

正直トランスフォーマーについて詳しくない。ビーストウォーズを少し観たり、実写映画シリーズをちょいちょい追ってる位。だが、大好きだ。なんせ実在する車や戦闘機がほぼそのままのデザインからロボットへ変形するからだ。町を走っているかっちょいい外車が…いや、パパが持ってる超地味な軽自動車が、もしかしたらロボット異星人かもしれない…!!!日常に潜むSFでありスパイ!!!

変形は不必要なことでも玩具的言い訳でもなく、日常の見方を一変させる解釈であり、超面白い物語を語るための装置なのだ。勿論オモチャとしても最高なハッタリだ。

 

②変形の演出 ~ドラマ~

今作では様々な場面で変形に意味を持たせている。何故変形する機能があるのか?というそもそも論ではなく、この状況下では変形にメリットがあるな!と思わせているのだ。トランスフォーマー=変形するロボットに夢を持ち観に来る観客にとって、これほど嬉しいことはない。

 

演出の1つに、前述した「パパの軽が!」に似たものがある。

主役ロボ、バンブルビーは旧型のフォルクスワーゲン・ビートルから変形する。彼は実写1作目でも「え!こんなオンボロ車がイかしたロボットに!?」という役回りで、変形ロマンを最も体現するキャラクターとして活躍していた。(因みに実写1作目ではオンボロ言われまくった後に超かっこいい新車をスキャンして衣替えした)

 

実写1作目との共通点で言えば「車を手にしたティーン主人公が、実は異星人だった車=ロボットと友情を育み成長する」も外せない。若者にとって車は自立の象徴であり、映画の中では様々な意味をもたらしてきた。そんな「車」が実は意思を持つ生命体であり、「車」に何かを求めていた若者と秘密の交流をしていく…このように変形は車と若者という関係性に幾重ものドラマを描くうえで非常に有効な装置となりうるのだ。

トランスフォーマー (字幕版)

トランスフォーマー実写1作目。ジュブナイル&ボーイミーツガール&ロボットSF&ポリティカルサスペンスという全部盛り。今作と被る要素も多い。

 

③変形の演出 ~バトル~

トランスフォーマーシリーズは正義のオートボットと悪のディセプティコンの両陣営が戦う物語だ。つまりロボット・バトル・アクションが見せ場となる。変形するロボット達のバトルなら間違いなく変形がカギになる。しからずんば、変形する意味などない!!!!!!!!

 

こんな変形ロボット過激派の戯言にもしっかり応えてくれるのがバンブルビーだ。

今回メインで登場するトランスフォーマー達の数は少ないが、そのどれもが変形を有効活用したバトルアクションを見せてくれる。前述した「態勢を立て直すための変形」はもとより、

・遠くにいる、今にも逃げようとする敵を追撃するため戦闘機に変形!

・中途半端な位置にいる敵を攻撃するために戦闘機に変形!ホバリング攻撃!

・戦闘機やヘリから車からに変形して着地負担を軽減!そして車からロボットへ変形!

・鎖を巻き付けて変形の隙間に挟ませ、そのままバラバラに引きちぎる!

 

等々、実に多彩な変形バトルを見せてくれるのだ。更にバトル、ドラマ以外でも実用面で変形しまくる。

・大陸を移動するのに車に変形!更に効率的な空メカに変形!

・狭い場所で奇襲された!離脱しないと!車に変形!

 

変形にはドラマを込められる。変形でロジカルなバトルを演出できる。変形最高!!

DX超合金 超時空要塞マクロス VF-1J バルキリー(一条輝機)(初回限定版) 約300mm(ファイター時) ABS&ダイキャスト&PVC製 塗装済み可動フィギュア

変形を活かしたバトルと言えばマクロス

 

■前振り→演出=ぶち上り

気軽に書くって言ってもうこんなに長くなってるよ!

 

映画においてタメ=前振りがどれだけ重要であるかは下の記事でも書いた通り。

bright-tarou.hatenablog.com

映画館で映画を観る場合、集中して観ているので「あ!これはさっきのアレだ!」とかによく気が付く。むしろ気が付かされているのだが、これこそ映画の面白さであると思う。ぶち上がる展開を魅せる為の、丁寧な前振り。今作ではこれが適切なタイミングで徹底されているので「映画を見る喜び」を体感するのにもうってつけだろう。

 

例えば「主人公チャーリーに恋するメモがバンブルビーの変形を観て驚嘆する」という展開がある。これ単体で観ても面白いから素晴らしいがここに至るまでに多様な前振りをしているので、多重の意味を持つシーンに仕上がっているのだ。

 

①メモはチャーリーと同じバイト先に勤めており、何度かアプローチを仕掛けているが進展なし→片思いしていると分かる

②実は家も近くてそこからアプローチしようとするもいつも手前でやめてる→ヘタレ&結構前から好き?

③意を決して家のドアをノックする際「オタクじゃないオタクじゃない」と連呼する→オタク

 

これらの前振りによって観客はもうすっかりメモが好きになっているし、彼の片思いを応援したくなっている。んで、やっと入れたと思ったらそこには憧れの女の子とロボットがいた!!混乱するメモ!!!しかし事情を説明され、チャーリーとも仲良くなったところで、今一度バンブルビーの変形を観る!驚きの声と喜びの表情!!私はここで泣きました。

 

つまりこのシーンは、単にロボットが変形する様に驚嘆しているというだけでなく、「遂に片思い相手の自宅に入って彼女と話すことが出来たのに、それ以上に車がロボットにトランスフォームする様を観れたことに超感激している」シーンなのだ。泣く。

 

これ以外にも、本当に様々な前振り演出がなされているので、どのシーンにも起こっていること以上の意味を、それまでの過程を思い起こさせるものになっている。正に映画だ。

 

 

■土屋太鳳

 

日本で洋画が公開される際の悪癖、タレント吹替。今回もその犠牲になった…と思われた。主人公チャーリーを人気若手女優の土屋太鳳が、メモを志尊淳が演じると…。

だが、思い出してほしい。土屋太鳳は遡ること10年前、ウルトラマンゼロの映画に出ていたことを…志尊淳はトッキュウ1号として1年間活躍していたことを……つまり2人とも特撮経験者であり、吹替の経験者であるということを…!!

 

結果を言えば、土屋太鳳の吹替はバツグンに上手かった。恐らく事前に言われなければ彼女だと気付かなかっただろう。演技が上手いのは勿論、そもそもの声質が合っていたのが大きいだろう。そりゃ本職声優に比べれば粗があるかもしれないが、私としちゃあ全く問題なかった。土屋太鳳大好きだしね!!彼女はウルトラマンも大好きだし。

 

志尊淳は…まぁ…正直志尊淳だったが、気のいい青年役としてはぴったりだったんじゃん?俺は志尊淳も大好きだから応援したいのよ。トッキュウジャー超絶好きだし…。

 

タレント優先知名度優先のキャスティングだったとは思うが、結果としては土屋太鳳の多彩さを示せたいい機会になったと、思いたい。何より彼女は運動神経がすげぇいいので、アクションをさせあげて欲しい!!!(4/17時点でビーを9回観ているらしい悠木碧嬢のシャッターも最高でした)

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

土屋太鳳がエメラナ姫役で登場。

 

■〆

気軽にといって既に4000字超えているので、そろそろ〆だ。

変形するロボットという題材を120%活かしたドラマとアクション、丁寧な映画体験作り、そして結果論ではハマっていた吹替と、かなり楽しめた映画だった。

この他にも小道具使いがどれもこれも素敵だったり(写真とかサイドミラーとかヘルメットとかカセットテープとかな!!)80年代ネタが豊富だったりと、面白ポイントは盛沢山。

何よりも、記憶を失ったバンブルビーと居場所を失ったチャーリーの交流ですよ!泣くんだよ!!でも去り際はカッコいいのよ・・・・。

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