光光太郎の趣味部屋

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映画:新感染半島 ファイナルステージ

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(Wikipediaから)

これはカン・ドンウォンを楽しむ映画である。
私は韓国俳優で彼を最も推している。無茶苦茶カッコいいからだ。ショートでもロングでも、整えても乱れてもキマる髪型に鋭い目。目の下の影が濃いからか、どんな役でも暗さを抱えているようで惹き付けられてしまう。そして186㎝の長身にすらりと長い手足が映えまくるアクションを自分でこなす身体能力と、語弊があるかもしれないが、大出世した平成仮面ライダー俳優のような雰囲気がある。

出演作で観たのは「チョン・ウチ 時空導士」「群盗」「MASTER」「プリースト 悪魔を葬る者」「超能力者」「ゴールデンスランバー」かな。そして今作。

(初めて観た時に実写版バビル二世だと大興奮したのを覚えてる。)

群盗(字幕版)

群盗(字幕版)

  • ハ・ジョンウ
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(最低の暴君にして最強の武人である敵役を兵役除隊後に演じた。個人的ベストカン・ドンウォン)


今回カン・ドンウォンは寡黙な元軍人なのであんまり台詞はないが、彼のタクティカルガンアクションは堪能できる。韓国の徴兵制度によるものだろうか、非常に佐間になっていてカッコいい。フルオート射撃でなく3点バーストでの無駄射ちしない立ち回り、確実なヘッドショット等々がいちいち美しい。新感染シリーズのゾンビはルチャ・リブレ並みのフライングボディアタックを多用するアクロバティック・ゾンビなので、過剰に動くゾンビと的確にさばくカン・ドンウォンの対比でまた美しさが際立つ。

惜しむらくは、カン・ドンウォンと対になるような敵役がいないことだ。あくまでも脱出物語であるからだろうか…兄貴を殺した軍曹も伏線を上手く使った倒され方ではあるが対決感はないし、ソ大尉はそもそも因縁ないし。スター映画でもあるんだから、大ボスとのタイマン勝負は是非いれて欲しいところだった…。


カン・ドンウォン以外で言うと、機械を操ることを前提にしたカーアクションが素晴らしい。車の挙動は現実に則しておらずエンタメ的だが、ドライバーが何を操作したから車はこう動いた、という見せ方を必ずしているため、パシフィック・リム的な、機械を操る快感をしっかりと演出出来ているのだ。しかも特殊改造による機能ではなく、普通の車両に装備されているものだけで行うのもいい。クラッチサイドブレーキ、シフトレバー、ライト等々、、カーチェイスも情報量の置き所でまだまだ面白くなっていくなと楽しみになった。