光光太郎の趣味部屋

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アニメ:ガン×ソード

スパロボ30続投記念で。ガンソード、完走!いやー面白かった!最高なOP!渋いナレーション!ギャグにも煙にもまかない真っ直ぐな脚本!極端だけど決してぶれないキャラクター!激昂した時の顔!外さずここ一番で(毎回!)決めるカッコ良い演出!2クールだれることなく突っ走った痛快娯楽復讐劇だった!ありがとう!

最初は無国籍風復讐西部劇アクションアニメとして楽しんでたけど、徐々にSFでありカルトホラーだと分かっていき規模もでかくなっていく。しかしそう気付くのは観客だけで、ヴァン達はあくまでも自分の視点と理屈で突き進んでいくから、復讐劇の面白さはなくならない。

スパロボではそこまで強調されてなかったが、カギ爪の集団のカルト教団らしさは芯を捉えているんじゃないか?カギ爪は嘘をついてないしカリスマも話術もある、誰かを陥れようとも思っていない。だから計画を明かさずとも、彼に勝手に夢を見てしまう人がいる。それを分かって、カギ爪は利用する。邪悪だ。


結局カギ爪にとっては目的達成だけが重要で、支える人間達を機能としか見ていないから簡単に切り捨てる。彼が起こす結果ではなく理念へ夢を抱いてしまった人は、夢を裏切りたくないから去ろうとしない。優しくしてくれた彼への愛もあるんだろうけど、Tのキンケドゥがいう様に愛による拘束は邪悪だ。


実態を伴わない理念でまとまるカギ爪達に対してヴァンは最初から最後まで愛する人の敵討だけ、殺す目的だけで進み続ける。物語も起伏はあるもののここは絶対にぶれないから安心して見れた。ボロボロになってもエレナへの愛を再確認して立ち上がる!ドゥンドゥンドドゥン!ハーーーー!チェス…


そう、どれだけSFやカルトを語っても、極端なキャラクター達が出ても、ウェットなシーンがあっても、旅先の話をしても、必ず「妻を殺された男の復讐」へと還元されていくから視聴の軸が本当にぶれない。2クールぶれなくこれをやり遂げるのはすげぇよ。


見せ場作りも手堅い。徹底的にタメてタメて、なんなら数話かけてタメてから音楽と台詞と表情で一気に盛り上げる!!ヴァンもそうだが、一気に燃えるのはエルドラおじいちゃん達と虹の彼方だろう。特に最終回近くはズルすぎる。勇者シリーズと昭和ロボオマージュかと思いきやいきなりガオガイガー


音楽と言えばやはりOPのGUN×SWORDスパロボの時からこれが好きで好きで。PSPのカスタムサントラで色んなゲームに入れて遊んでたのも思い出す。一番合ったのはヒーローズバーサスでのゴッドガンダムだった。ちょうどチェス…で背部フィンを展開し気合いを放つんだよ。最高だった。


GUN×SWORDは勿論楽曲として素晴らしいけど、これに完全に合わせた1クール目のOP映像もいい。キャラクターが本編で出るとシルエットから切り替わり、ゾネットで全員の物語がクロスし大きく盛り上がり拡がるとこで全員解禁!特にカギ爪とオリジナルセブン解禁はあがったねぇ。