光光太郎の趣味部屋

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大映特撮の夏!映画:大江山酒天童子

KADOKAWAチャンネルで物色中見つけて「東西オールスター映画!」という文言と、そのタイトルから思わずチェックした。酒天童子!と言えば永井豪の「手天童子」を思い浮かべるが

こちらは大江山の鬼退治に新解釈を加えた大作特撮時代劇だ。いやぁ、面白かった!市川雷蔵勝新太郎長谷川一夫中村玉緒、そして東宝特撮常連の田崎潤と、正にオールスター映画で非常に華やか。


あらすじを映画.comから引用する。
平安末期、都では治安が乱れ、蛮行がまかり通っていた。時の権力者藤原道長は、都の治安責任者源頼光に、妖怪に憑かれた自分の妻の世話共々押し付ける。窮地に立たされた頼光は、部下たちの助けを借り、妖怪の首領・酒天童子に戦いを挑む……。


前述した通りのオールスター興行であり見知った顔が勢揃いなのがまず豪勢だ。従来の鬼退治伝説をなぞりながら源頼光と四天王を紹介していくテンポ良い冒頭から、豪華絢爛なお伽時代劇へと一気に引き込まれていく時の快感ときたら!安時代の衣装と鎧がとても艶やかでこちらも目に楽しいし、セットも豪華なら山口県秋吉台のロケも素晴らしい。

酒天童子が人間だったら、、という新解釈ではあるものの幻術使い達によって怪物水牛や土蜘蛛、鬼婆が登場し特撮シーンもバリエーション豊か。これまた冒頭の水牛登場シーケンスではハイテンポな編集で様々な特撮をかますから、これまた同じく特撮ものとして引き込まれてしまう。特に鉞投げは合成の荒さを補ってあまりある迫力だ。鉞だけが無茶苦茶ハリボテっぽいのもいい。時代劇のことは良く分からないが、これだけ面子が揃った大作でしっかりとお伽噺をやってくれるのは、やはり嬉しい。


大映の時代劇は正に大作だ。KADOKAWAチャンネル入ってるうちに色々みよう。大映特撮の夏!