光光太郎の趣味部屋

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映画:コレクションする女

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大分前、ソラリスにて。初めて観たヌーヴェルバーグ。どうでもいいけど、フォーラム系列って山形発祥なのか。


ナルティシズムを満たすために女を求める男が、言葉で繕った自分の幼児性に気付いて打ちのめされる話……か?自己正当化を延々と、しかも鏡越しに駄弁り続ける男達を見つめる女の退屈そうな顔。女は男を翻弄すると言うが、相手にされてないだけだろう。

登場人物達はほぼ全員、奔放に見えるアイデでさえ、自己正当化の論理を喋りまくる。つまるところ「女から(男から)言い寄らせたい」「他の男と仲良くしてて気に入らない」というもんのすごく子供っぽい欲求に理屈をつけて声高に叫んでるだけ。

主人公のアドリアンは骨董品のバイヤー?でいわば収集家だ。そしてアイデはコレクションする女と呼ばれる。お互いが相手のコレクションをどう扱うか、、思い返してみると面白い。

アドリアンが徹底的にみっともなく降参宣言をする幕引きの鮮やかさでヌーヴェルバーグに痺れた。