光光太郎の趣味部屋

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映画:ユニバーサル・ソルジャー

サイボーグものかと思いきやあくまでも生体ベースの改造、つまりバイオもので、凶悪犯罪対象チームの話かと思えば逃走劇になる。無表情な改造人間から割とすんなり表情豊かな人間へ戻る……期待させといて裏切る展開が多いんだが、よく調べず観た俺の自責か!?


話がどうこうよりも演者の楽しさで引っ張る映画だ。32歳にしては童顔なヴァンダムはとにかく脱いで肉体美を見せるけどやっぱケツが断トツで美しい。ドルフ・ラングレンは考えたらすぐ殺しちゃうベトナム軍曹を演じるものの、まじでポンポン容赦なく非戦闘員含め殺していくので思わず苦笑い。


単発のアクション見せ場は多いものの、ドラマと絡ませたシーケンスとしてのアクションでは冒頭の人質救出作戦が一番ワクワクした。前線に立つユニバーサルソルジャー、支援する医療スタッフとラボ、彼等を指揮する軍の大佐…プロチームによるミッションをもっともっと見たかった。見せるべきでは!?


後の展開に続かないその場限りの見せ場ばっかりなんだよな。でもその全部が今後を期待させる位には面白いのがまたしんどい。救出ミッションもカーチェイスもそん時だけで後に活きてない気がする。モーテルやダイナーでの一悶着はヴァンダムが人間の心を取り戻していく仮定だから繋がりはあるかな。


いきなりマッドマックス、ワイルドスピード並のド派手というより規模がデカいカーチェイス&カークラッシュが始まるのはビビった(不注意事故のクラッシュが派手すぎで笑った)。ドルフ・ラングレンが覚醒してからはサイコパスものっぽくもなるし。ベトナム帰還兵、SF、アクション、ロマンスと盛りすぎ。


じゃあつまらないのかと言えばそんなことはなく。要所の見せ場は間違いなく楽しいし、お茶目になっていく(容赦なく暴力振るう)ヴァンダムはあんなにムキムキなのに可愛い。アリー・ウォーカー演じる快活で煙草好きなヒロインも、とにかく滅茶苦茶なドルフ・ラングレンも魅力的で画面がもつ。


まぁ、監督してるのがハリウッドデビューしたローランド・エメリッヒなので「俺が考えた最強のハリウッドアクションを作る!」と意気込んでいたのかか…。でもこれはアクションSFには見えねぇよ!西部劇だろ!!やっぱ詰め込みすぎ!!