光光太郎の趣味部屋

Twitter感覚で趣味や心情、言いたいことをつらつらと。

2018年自宅鑑賞映画ベスト10

新年、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

というわけで、昨年自宅で観た映画のランキングを発表していくぞぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

10位

新釈 四谷怪談(1949)

木下惠介生誕100年 「新釈 四谷怪談(前・後篇)」<2枚組> [DVD]

 

Huluで鑑賞。

今から丁度70年前の日本映画、それも時代劇だがとんでもなくフレッシュでパワフルでエグイ映画だ。有名なお岩さん怪談を「罪と罰」をテーマにアレンジし、女の復讐モノから怪奇&サイコ&ラヴストーリーへと昇華している。室町時代が舞台ではあるが、物語自体はそのまま新元号でも適用できるほど現代的なので分かりやすい。

音声は聞き取り辛いが、複雑に、どうしようもなく絡み合っていく情のもつれは絶品だ!

 

 

9位

百円の恋(2014)

百円の恋

 

Netflixで鑑賞。

昨年「万引き家族」で大活躍だった安藤サクラの主演映画だ。

最後、主人公である一子はボクシングの試合で負ける。徹頭徹尾勝てない。が、彼女は確実に変わった。目標ができ、日課が生まれ、教えられるものができ、応援されるようになった。勝てはしなかったが、糧は出来たのだ。悔し涙が流れるのなら、きっと立ち上がれる。

場面の反復で成長を見せる、動きで語る、ジャンプカットで変化が起きる、芝居をじっくり見せるワンショット等、正統派技法で積み上げられる映像も見物。

 

 

8位

幸福の黄色いハンカチ(1977)

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター2010

 

 

Huluで鑑賞。

ナーメテーター案件でした。何故、不器用な男の愛の成就を願ってしまうのか?何故、クソ野郎な武田鉄矢と情緒不安定な桃井かおりに自分を重ねてしまうのか?

クライマックスで何が起こるかなんて分かりきっているのに、そこへの持って行き方が上手すぎて感情移入させられ、号泣してしまった。誰かを応援することこそが、自分へのセラピー。

 

 

7位

シコふんじゃった。(1992)

シコふんじゃった。

 

Huluで鑑賞。

無知からでも楽しみ方が分かる親切設計なスポーツ映画であり、成長と気づきを見せ場にした分かりやすい作劇…とにかく「分かりやすく」楽しい映画だ。モックンの上目遣いと裸が最高だぜ!竹中直人竹中直人しすぎているのが難点かな(笑)。

あと、ビール飲みたくなるね。

 

 

6位

夜は短し歩けよ乙女(1992)

夜は短し歩けよ乙女

 

Netflixスマホで鑑賞。

こんなに楽しい映画もそうそうないぜ。 アニメーションの気持ちよさと物語とが完全にリンクし、1秒たりとも飽きさせない。アホみたいな話なのでいつでも気軽に観れるのもいい。ロバート秋山、あんた最高だ。

 

bright-tarou.hatenablog.com

 

 

5位

メリーポピンズ(1964)

メリーポピンズ (吹替版)

 

レンタルで鑑賞。後日に午前十時の映画祭でも鑑賞。

 どうやって撮ってんだ?????という疑問がとにかく続く特撮大巨編。子供は楽しい大人も号泣と最高の映画だが、一抹の寂しさをもって幕を閉じるのもいい。直接説教はせず、あくまでも本人の気付きの手助けしかしない、カッコいい大人でありヒーローの姿は「追い求めたくなる理想」だ。続編がやるらしいけど、大丈夫か!?

 

 

4位

晩春(1949)

晩春 デジタル修復版 [Blu-ray]

 

Huluで鑑賞。後日映画館でも鑑賞。ありがとう!仙台フォーラム!!! 

小津安二郎の映画って前半から中盤までが退屈な印象だったけどこれは初っ端から、絶対に本心を隠している娘(原節子)と、そんな彼女を嫁にやろうと試行錯誤する父(笠智衆)との腹の探り合いが続くので、まるでヒッチコック映画を観ているような緊張感が続く。そして、終盤での大攻勢。寡黙な父が饒舌に語りだす一瞬に込められた、そこまでの積み重ねの数々に涙が止まらなかった。(しかし良い感想をツイートしてるな…)

 

 

3位

ローマの休日(1953)

ローマの休日 (字幕版)

 

Huluで鑑賞。やっぱりね~Huluはアプリが使いやすいから!

会社の同期が今作好きらしく、熱く語っていたのをきっかけに観てみたら…いやぁオードリー・ヘップバーンのオーラ力(ちから)にやられてしまいましたな。役者の魅力、作劇のうまさ、引き際のビターさ…本当に素晴らしい。特に水上パーティーでのすったもんだが最高に楽しい!可愛い!

ショートヘアの凛々しさ初々しさは広瀬すずに匹敵するぜ!

 

 

2位

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998)

映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦

 

Netflixで鑑賞。

クレヨンしんちゃんで超ハードな007&MIPをやる!!!!という気概に満ちたアクション大作。冒頭からハードな展開(しんのすけを心配するひろしとみさえに涙)が続くし、格闘アクションは現行ハリウッド顔負けだ。何より最高なのは、上記の様にしんのすけが語る「救いのヒーロー」ぶりぶりざえもんの物語だろう。

ぶりぶりざえもんは利己的な奴だ。人助けも自分の為になることしかしない。何も持ってないのに困ってんじゃねぇよ!とかとんでもないことをほざき、助けを無視して進むものの、立ち止まり、振り返って助けに向かう。これを、幼稚園生が憧れる理想のヒーロー物語として出されたらさ、泣くにきまってるじゃん?

 

 

 

1位

二十四の瞳(1954)

二十四の瞳 (デジタルリマスター2007)

 

Huluで、テレビ、スマホを使って断続的に鑑賞。

156分の長尺、起伏のない物語、ぼんやりとした結末と…。マイナス要素ばかりに思えるかもしれないが、観終わる頃には大号泣である。  田舎の小学校にすら及んでくる戦争の影響に、主役である大石先生は本当に、本当に何にもできない。自分の着る服すら制限されてしまうし、稼ぎに出される教え子を止めることもできない。ただひたすらに無力で、子供たちに声をかけることしかできない。が、それを何十年も続けられるのは、彼女だけなのだ。

 

 

では、改めて自宅鑑賞ベスト10をば。

 

二十四の瞳
②ブタのヒヅメ
ローマの休日
④晩春
⑤メリーポピンズ
夜は短し歩けよ乙女
シコふんじゃった
幸福の黄色いハンカチ
⑨百円の恋
⑩新釈 四谷怪談

 

うーん、邦画&Huluが大豊作な1年だったなぁ。

 

 

Tonight, I'm gonna have myself…