光光太郎の趣味部屋

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本:三体Ⅰ

三体Ⅰを読んだ。叩き上げの刑事、史強はマ・ドンソクでしょ。

序盤はどういう方向の話なのかさっぱりだったが1/4過ぎた辺りで物語が加速しだし、以降はハリウッドSF大作ばりの「分かりやすい見せ場」への盛り上げを丁寧に行うエンタメ小説としてとても面白かった。盛り上げ方は典型的だがアイデアとその規模感と専門用語が凄まじいので引き込まれる。

三体は実際の科学用語を用いまくって詳細過ぎる表現を重ねることで、壮大な現象をイメージ出来るようにしてある。これぞSF小説カタルシス!というのも勿論あるが、ドラマの転換点や物語的なカタルシスを巻き起こすのはベテラン刑事の史強だ。俺にはマ・ドンソクにしか変換出来なかった。