光光太郎の趣味部屋

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映画:グレイテスト・ショーマン ~想像力さえあれば~

「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」という映画がある。

とても分かりやすく、誰もが楽しめる「ボンクラ応援映画」であるのだが、私が何より心揺さぶられたのは、夜、スヌーピーレッドバロンになりきって遊びまくるシーンだ。日常のあらゆるものを使った見立て遊びをするスヌーピーはとても楽しそうで、誰よりも輝いて見えた。あの瞬間、スヌーピーは世界で一番強かった。

 

 

さて今回は、公開後既に2か月位経過したヒュー・ジャックマン主演作品

 

グレイテスト・ショーマン

 

の感想を書いていきたいと思う。

 

www.foxmovies-jp.com

 

英語版サイト

https://www.foxmovies.com/movies/the-greatest-showman

 

 

今作は私の身の回りにいる、あまり映画を観に行かない人達もほぼ観に行っている。感想を言い合うと皆とても楽しかったようで、お気に入りのシーンを紹介しあったりモノマネしていたりする。

 

私もその中に混ざって話すのだが、「ミリオン・ドリーム」が流れる場面で号泣してしまったという感想が中々理解されない。これまで数人と話してきたが誰もが顔に「?」を浮かべていた。説明の仕方が下手くそだった可能性が高いので、ブログを書くことで上手くまとめてみたいと思う。無理か。

 

 

 

序盤中の序盤で流れる「ミリオン・ドリーム」で号泣してしまうのは何故か?それは想像力の力強さを示し切っているからだ。イマジネーションさえあれば人は何十年でも希望を抱けるし、自分=世界を変えることが出来ると。

 

まず曲が流れる前、幼いバーナムとチャリティが出会う所からもう泣いた。見立て芸によって、辛い現状にいる人を笑顔に変えるシーンだ。たった数十秒の間で嘘には誰かを笑顔にする力があると示している。

この後に「ミリオン・ドリーム」が流れ出し、バーナムとチャリティは朽ちた洋館で見立て遊びをしまくる。穴の開いた銀容器でろうそくを包めば、まるで夜空に星が浮かんでいるよう。もう、大号泣。身近なものでも工夫一発視点変えで夢の世界へと早変わり。この後ふたりは長い間離れ離れになるのだが、思い出から満ち溢れる夢の力はふたりの心を決して離しはしなかった。

仕掛ける側も受け取る側も、想像力一つで世界は変わる。フィクションの根源的な素晴らしさをスムーズにドラマも絡めて叩きつける手腕にただただ脱帽&落涙。嘘のすばらしさを示すこの映画自体がミュージカルという超フィクショナルな方法で語られているのがまたいいのだ。

 

 

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想像力といえば、彼らである。現実の絶望へ立ち向かうには、イマジネーションさえあればいいのだ。

 

 

見立ての尊さでいうと「ユニークな人々」に対してバーナムが様々な設定を思いつき局寄せ宣伝とショーに利用するくだりがある。自分ではない誰かという属性が付与されることによって彼らは自信を持ち、体技を磨き、自分にしかできないパフォーマンスをし、プライドを持つまでに至った。自分で自分の存在を消していた人々が、世界に対して堂々と自分を表現出来るようになったのである。想像力さえあれば、人は最強になれるのだ。彼らに拍手を送らずにはいられない。

 

さて、結びにいこう。

フィクションの尊さ力強さを超絶フィクションであるミュージカル映画で示す意義に涙腺崩壊。ミュージカルシーン自体に意味があるので物語はノンストップ。イマジネーションと誇張と体技と個性があれば誰でもヒーローになれる!!

存在を知らしめろ!!!!!!!!

 

www.youtube.com

 

サントラ

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