映画:恋は雨上がりのように ~今、ここから走り出す~
こんにちは。
光光太郎です。
人におススメしやすい映画を挙げるのは結構難しい。どんな好みを持つどの年齢層の誰に対して何をススメるべきなのか…パッと出ないものだ。
しかし、同年代の、あまり映画を観ない人に対しては「勝手にふるえてろ」「ちはやふる」「恋は雨上がりのように」をススメている。どれも近作で有名芸能人が出ているので名前だけ知ってる、という場合が多いので取っつきやすいし、何よりも爽やかに面白いのでおススメしやすいと思う。
そして、本日Netflixをぼんやり観ていると来週配信予定作品に「恋は雨上がりのように」があった!!!!昨年の傑作邦画、漫画実写化作品だったのでてっきり感想書いたと思っていたがブログにしていなかったので、忘備録としてまとめてみる。
公開当時、ライターのヒナタカさんにお声がけ頂き、語り合ったラジオ。本当に「雨上がりのように爽やかな映画」ですよね…!!
■ざっくり感想
「恋は雨上がりのように」観た。
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
アイドル映画でヒューマンドラマで漫画実写作品な、アルティメット邦画爆誕。小松菜奈が映るだけで笑みが綻び涙を誘う。全部台詞で言っているようでも、肝心なところはさりげなく。おっさんとJKの恋愛ではなく、その二人だからこそ出来る成長をエンタメに。最高。
「恋は雨上がりのように」小松菜奈が泣くだけでこっちも泣けてくるんだが、一番泣いたのは靴屋のシーン。言動小道具に至るまで配された優しさと察しに、自然と涙が溢れた。
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
冒頭走り出すシーンだけで『いい映画観てる!俺今いい映画観てるよ!!』ってさせてくれる。最の高。
※ワンショットで繋ぐファミレス仕事シーンも最高。
■小松菜奈
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 3, 2018
で小松さんが見せる部屋着はいくらなんでも健康的にエロいだろと思ったが、原作準拠だった。
変態ツイートしかしてないが、今作で一気に彼女のファンになった。すらりと伸びた手足、切れ長の目…まるで本当にあきらのようだ。激似。「来る」の小松菜奈も良かった!
■大人感が増した店長を演じる大泉洋
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
店長を演じる大泉洋も少しオーバーアクト気味だが滅茶苦茶良かった。バイトの子が職務中に怪我したなら親御さんに会いに行くとか、コーヒーカップ渡すときに持ち手を相手に向けるとか、気遣いできる大人。
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
青春映画なんだけど、店長のことを思う小松菜奈のまぁ可愛いこと可愛いこと。美人系なのに、仕草が可愛い。こんな子にあそこまで言い寄られて、悩みながらもベストな対応を返した店長は大人の中の大人だ。
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 3, 2018
原作やアニメだと店長はあきらに肩貸すとき「セクハラちゃうセクハラちゃう!」って悩むシーンあるんだけど、映画ではカットして即助ける。こういう細かな改変がスピード感を生み、同時に店長の大人描写にも繋がる。見事すぎる。
■自ら足を止めていた人達が、もう一度走り出すまでのドラマ
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
アキレス腱切るっていう、大事だけど決定的な傷ではないものを全てのドラマに絡めてるので、話がすんごい分かりやすかったのも良かったな。
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
原作の展開と異なるとしても、喪失した、したと思っている人達が再び前を向くためのお話としてまとめたのがマジでいいね。
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 3, 2018
印象的に繰り返される「こんなところで何してるんですか?」という質問が、いい。これにどう応えるかが、本作のキモだ。
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 3, 2018
今回原作にもアニメにもない要素としてパラパラ漫画が追加されてるんだけど、あれもすんごくいい。
要素は揃ってる。後はめくるだけ。
■原作、映画のラスト解釈
なんで映画がこういうオチにしたか。
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 4, 2018
恐らく小松菜奈の演技に、そして大泉洋との化学反応にかけたからだと思う。正に映画というメディアでやる意義があるラストではないだろうか。
「恋は雨上がりのように」多分原作読んだ後に映画観てたらオチに少しガッカリしてたかもしれない。絵としても物語のオチとしても原作の方が大団円的だから。
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
でも、それでもやはり映画のオチは本当に素晴らしいと思う。小松菜奈と大泉洋の存在にかけたあのオチ。
ふせったーより引用
「恋は雨上がりのように」原作のオチでは店長とあきらは今後全く交流を持たないように見える。映画版では良き友人として支え合うようになる。決定的な違い。だのに、どちらも清々しく、納得のいく終わりに見える。
映画版のラストは原作と異なり二人は友達として連絡先を交換して終わる。これ原作のオチが示す意味とまるっきり違うやんと思ってたけど、もしかしたらあきら側から決定的な断絶を申し入れるシーンになってるのかも。
あきらは店長から背中を押され再び陸上を始めたけれど、確か面と向かって自分から断絶について持ちかける場面は、原作映画ともになかった気がする。
だとすれば、あの「友達として」発言は、自分で自分の恋心に決着をつけたということを、店長に伝えているシーンだったのではないだろうか。原作でもこの連絡先交換シーンはあるが、上手く文脈を変えて入れ込んだなと思う。
真っ正面から店長に恋の別れを告げたあの瞬間、彼女は雨宿りを辞めたのかもしれない。
■魅力的なキャラクター造形
「恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 3, 2018
実写版で一番素晴らしい改変、というかキャラクター造形の変更?は、はるかではないだろうか。原作では結構あっさり確執が解決するけど、映画ではエピソードを前後させたり色々して、すげぇいいキャラになってるんだよね。 pic.twitter.com/zfW3WuvZKK
「 恋は雨上がりのように」
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 3, 2018
メインの二人は勿論のこと、サブキャラ全員もアルティメットドはまり。特に前述したはるかと加瀬さん(アラン様最高!)、んで久保さん。久保さんは漫画だと一番デフォルメ効いたキャラなのに、濱田さんが演じると圧倒的な久保さん味を感じる。 pic.twitter.com/MVddmZgo7w
■原作、アニメ共に全部観た
さて……… pic.twitter.com/jj7IQdDLga
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 2, 2018
オチが完全にアニメオリジナルなんだけど、店長のオチとしては原作映画アニメトータルでアニメが一番好きかも。あきらのオチと関係性のオチはちと弱いかなぁ…。
— 光光太郎 (@bright_tarou) June 8, 2018
ふせったーより引用。
アニメ版恋は雨上がりのようにのラスト、店長の小説タイトルが「恋は雨上がりのように」だったのってアニメ版だけか?
■「フロントメモリー」最高。100回は聴いた。
抜群な掴み、清涼感溢れる演出の数々、さりげなく仕込む人間ドラマ、今ここから立ち上がるお話…「ロッキー」好きなオッサンにも、大泉洋大好きな若い子にも、アラン様推しの仮面ライダーオタクにもおススメしたい、大傑作邦画!!!ネットフリックスで観よう!!待ちきれないなら、レンタルだ!!!!