光光太郎の趣味部屋

Twitter感覚で趣味や心情、言いたいことをつらつらと。

映画:思い、思われ、ふり、ふられ

開始数分で「イケメンと勉強会!?」な胸キュン話が始まった時はキツかったが、恋愛サスペンスは隠れ蓑でメインになるのは自分にどう折り合いつけて人生へ向き合うかの成長ドラマ。幸せの黄色いハンカチ構造も相まって号泣です。

主人公4人で唯一由奈だけが家庭環境やバックボーンがほぼ明かされないので一番フィクションぽい人物に見えるんだが、それがいい。まっすぐな心で「恋愛もの」なイベントをこなしていく彼女を見守り応援することで、他の3人は自分に向き合うきっかけを貰っていく…恋愛物語に勇気を貰う観客の視点と重なるはずだ。これが幸せの黄色いハンカチ構造である。

エピソードが串団子ぽく連続していく構成なのでTVドラマでもやれるんじゃないか?と思うが、見る見られるの構図を無理矢理意識させるような、アカリとカズのシーンは映画ならでは。


マッドマックス………の?のシーン最高。「の?」に込められた心、言われた時の嬉しさ……さりげなく、それでいて最も尊い「好きの邂逅」。押し付けがましくない映画への愛を感じる。映画が好きで、でも他人になかなか言えなくて、夢を持っても言えなくて……好きになるんだよ、それは。

特撮ファンとして仮面ライダークローズこと赤楚衛二さんが出てるから観たものの、いや本当に良かった。天然好青年かと思いきやガッツリ映画オタクで、しかし重い事情も抱えていると…作中で一番救われてほしい人物だった。ビルドメンツは演技派が多かったけど、ドンドン有名になってほしい。


現実世界では泣きたくなるようなことが多発するが、気持ちの折り合い付けだけ上手くなってそこでは泣けない。でも泣きたい思いだけは募って、、っていう時に泣ける映画を観るとダムが決壊するね。