光光太郎の趣味部屋

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特撮:ウルトラマントリガー2話雑感

トリガー2話、戦闘の間にちょいドラマが挟まってると錯覚する程戦闘がモリモリ。別にギマイラである必然性は無いが、きっとガギに似てるから選ばれたんだろうな。ダーゴンはやたらと物分かりのいい悪役で「ここは被害が出るから山とか海で戦おうぜ?」って言ったら喜んで移動してくれそう。

前回イキイキしてると感じたカルミラだけど、今回のダーゴンの型っぷりを見ると単にヤンデレ定型キャラだったのかな?気のいい武人ってのはもう何万回も見てるから少し捻りが欲しかった。ヤンデレ武人位やってくれ。



観客をドラマへ乗せるための説明はせず、とにかく状況を連続させて盛り上げるのは1話と同じか。というかこれが坂本印な気もするが、これまでの作品には気の効いた設定なり背景なりをコンパクトかつ分かりやすい形で示せていたと思う。そこがすっぽり抜けている、やっていたとしても分かりにくい。

インタビューを読むと過去の坂本メイン特撮と違って、今回は企画初期からメインでガッツリ絡んでいるらしい。シリーズ構成に入ってる足木さんはギャラファイで見事な仕事を見せていたが、毎話30分ある新作だと勝手が違うんだろうか。テンポだけは1、2話共に凄いのだが、、


トリガーで一番不満なのはやはり主人公ケンゴだな。スマイルに拘る植物学者で何やら光の運命のただ中にいる、ということは分かるが、それは大きなあらすじに過ぎないというか。何故スマイルに拘るのか?植物学者になったきっかけは?何を理由にして動いているのかが分からないと応援しにくいよ。

愛と平和は絶対正義だから何がなんでもやり通す!なら別にそれでいいんだけど、それに対する周囲の反応は絶対必要だ。こんな純粋な奴がいるのかと驚愕するとかね。今のところケンゴの行動へ反応してるのは会長だけ(母親とアキトは会長由来の行動なので)で、運命を知るものの行動である。感情じゃない。

(LOVE&ピースを叫びまくる仮面ライダービルドだけど、彼は最初から空虚なヒーローとして造形されているのでそこまで違和感はなかった)


空虚なヒーローをやるなら全く関係ない人達の反応は絶対に必要。それをせずに特撮の見せ場をモリモリにしても、ドラマと特撮が結び付かないから正直乗れない。みんなを笑顔にしたいと言うけど、そのみんなは描かれてるのか?誰をしてみんなと言うのか?概念だけで突っ走るのはライダーだけにしてくれ。

トリガー2話、一番上がったのはミニチュア特撮でもガッツファルコンでも水中バトルでもなく、モーフィング色変化からのアーマー出現でパワータイプになるところ。ストレートなティガオマージュとニュージェネらしいエンタメが融合したいいフォームチェンジだと思う。