光光太郎の趣味部屋

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映画:美しき生首の禍


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生体機能交換による不死の研究をしている学者が、交通事故(学者の自業自得)で死にかけた恋人の頭部を地下研究所で蘇生させる。首から下をも生き返らせるため体を探す学者だが、生首だけになった恋人は自分の身を呪い、死にたがっていた…。フランケンシュタイン系のホラーではかなり怖かった。哲学SFでもある。


生首になりながらも機械によって生かされている恋人のビジュアルが強烈。彼女は被害者なんだが生機融合体のような禍々しい姿は結構怖い。生首になっても最初は理性的だった恋人だが、段々と心までもが恐ろしく変化していってしまう。


どんな工夫をして面白くしているのか?拙いとこをどう隠しているのか?この面白さが低予算ホラーSFを見続ける理由だが、今作はそれが分かりやすく上手い。

生首を生かすための機械、それを動かす仕組みに金をつぎ込み舞台を限定させることでチープさはあまり感じなかった。引きで研究所全体も見せるが、生首を寄りで捉えて表情の演技をみせるシーンも多い。また本作を他のホラーと異なる次元へ押し上げているのは彼女の声だろう。 首から上だけで髪の毛もないが、それでも演技に惹き付けられる。もう1人実験の犠牲者がおりビジュアルも怖いのだが、最終的には生首だけの恋人の方が何倍も恐ろしかった。