光光太郎の趣味部屋

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映画:シャン・チー

面白い。面白いよ。悔しいけど面白い、だって面白いんだもん。ほんと面白かった。ムーランの一件以降ディズニーストライキかましててさ。新作は絶対に観ないと決めてたのにね。ブラック・ウィドウもスルーしたし。しかしアジア系主役ヒーローのビッグバジェットムービーならば、やはり観ないといけないと思い劇場へ行ったら、、いやはや、スルーするには勿体なさ過ぎる面白さだった。MCUのこれまでとこれからを全く意識せずともこれ1本で完結した面白さ。あーーー面白かったなーーー!!!!!シャン・チーは追っていこうかな。


シンプルかつミニマムな物語であり正義やヒーロー論についての話でもない。現実の社会情勢やユニバースの知識も不要な「家族の話」だった。いや、もっと切り詰めてもいいだろう。キャストがほぼアジア系なのも含めて間口は広く、これからMCUへのめり込んでいく人向けに作ってるんだろうな。

シャン・チー、中国拳法アクションなので「気」の流れを意識させる戦いが多くこれまでのMCUバトルのどれとも異なっていたように思う。太極拳を単に見映えのいい拳法だからと取り入れるのではなく、その思想を演出や物語へと組み込んでいるのも面白い。

拳法でときめきを語る。素晴らしいじゃないですか。拳法アクションでこそ物語を語るってのがね。
あとギャグがもう全部百発百中ね。笑った笑った。ウォン大好き。


シャン・チーのテンリングスアクションは幅が広い。インパクトを高める、リーチを伸ばす、大ジャンプ➕ブレーキ、防御、拘束、波動攻撃………それら全てに体から気を纏わせているような、力の流れを感じるアクションになっているのが堪らなく気持ちいい。


悪役が車盗まれて「俺の車があ!!」って叫ぶとかああいうディテールあるかないかでグッと印象が変わる。


猿の惑星をホントの猿が演じてたと思い込む話が面白い。喋る猿はいないが、いると思わせたらその人にとっては実在になる。ウェン・ウーが悪魔の囁きを本当だと思い込むことにも繋がりを信じることにも当てはまるだろう。
もちろん、いもしないヒーローの物語を観て歓喜し勇気を貰う我々観客にもだ。特に今回はヒーロー物語でもないが、彼の活躍をみてヒーローだと思えれば、それはヒーローなのだ。